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アトキンス物理化学 5A・10(a)解答
前提知識として、1A-3の例より空気中の窒素のモル分率は0.78であり、巻末のデータによるとベンゼンの密度は\(0.879kg/dm^3\)であり、
298Kにおけるベンゼンに溶け込む気体に対するヘンリーの気体定数は\(K_{N_2}=1.87\times 10^4\quad kPa*kg/mol\)であり、単位を見てもらうとわかるようにこの定数を使う場合のヘンリーの法則の公式は$$p=Kb$$である。
\(b\)は単位は\(mol/kg\)で溶媒1kgあたりに溶けている溶質のモルを表している。
大気圧は1atmであるから、窒素の分圧は0.78atmである。
ベンゼン中の窒素の溶解度を\(b_{N_2}\)として$$x_{N_2}=\frac{0.78\times 101.325}{1.87\times 10^4}=4.366\times 10^{-3}$$
$$[N_2]=b_{N_2}\times ρ_{benzene}=4.366\times 10^{-3}\times 0.879=3.838\times 10^{-3} \quad mol/dm^3$$
1kgあたりの溶解度でも1Lあたりの溶解度でもどちらでもいいような気がするけど。。。
アトキンス物理化学 5A・10(b)解答
making now….
必要な知識
ヘンリーの法則の単位が\(kPa*kg/mol\)であるとき、モル分率ではなく、溶解度が出てくることに注意しよう!
おつこれ。以上。
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